公認心理師の受験対策/現役カウンセラーの実力/第3回公認心理師試験を受けてみたら…

公認心理師

前回、私の公認心理師試験に向けた受験対策についてご紹介いたしました。

前回の記事はこちら

数少ない私のブログの中でも、割と毎日閲覧されているようです。
ありがたや~。

ということで、第2回公認心理師試験ですでに合格したのですが、第3回試験を試しに解いてみました。

第4回公認心理師試験を受験する現任者向けにアドバイス的な観点で改めて記事を書いてみます。

私の周りでは、多くの人が参考書を読む勉強法を最初にしています。
しかし前回書いた通り、その勉強法は効率が悪いです。
現役の学生には大学の試験対策にもなるので、時間をかけた勉強をしても損はしませんが、
現任者には絶対的に不向きなので今すぐやめましょう。

そして第3回が終わった今、前回のブログに付け加えるとすれば

はじめに第1回目の試験を解いてみて、合格点であれば第3回試験を次に解いてみることをお勧めします。

ということです。理由は、第3回試験は第1回試験に比べてそこそこ難しいものの、実践がある人には事例は比較的解きやすい内容であったためです。

第2回試験よりも明らかに事例はわかりやすかったです。この後解説いたします。

第3回公認心理師試験を受けてみた結果

結果から先に言うと、149点でした。

午前75点、午後74点です。

合格点が138点なので、今年受験しても合格していたことになります。

ちなみに今回の合格率はこちら

結果分析

私が紹介している勉強法は、積み重ねというより一夜漬けに近く、現任者が通常持っている知識で足りないところを一時的に補うことで対策をします。
今回は全くの対策をしていませんが、合格したのでもとから一定の知識を有していたといってもよいのかもしれませんが…
今回は現任者に優位な試験内容だった気がします。

公認心理師試験は午前77問、午後77問で構成され、その内訳は55問が通常問題(内5問が解答を2つ選択する問題)、19問が事例問題(内最後の3問は2つ選択回答を)となっています。
点数は通常問題が1問1点事例問題が1問3点です。

今回なぜ現任者には優しい問題だったかというと、私はこの事例問題で午前19問中14問午後19問中16問正解でした。

これだけで90点とれた計算になります。

これだけ事例で点数を稼げれば通常問題110問中、50問取れれば合格となります。
つまり、半分とれなくても合格できるのです。

ちなみに通常問題は午前33点、午後26点。午後は半分以上間違えた結果でした。

今回勉強をしていない私は理論的な問題は多く落としてしまいました。

第3回公認心理師試験の特徴~これまでと違う点

実は今回これまでの出題の傾向と方向性が変わってきたように感じました。


まず、ブループリントでも割合が高い「公認心理師の職責」の項目について、これまで法律に基づく直接的な問題が出題されていたように思いますが、より実践的な倫理観に基づく出題だったように思います。
とは言っても、ここは点数がとれる範囲なので、形が変わっても問題ありません。

また、必ずと言っていいほど点数がとれていたサイコロジカル・ファーストエイドに関連する問題も直接的なものはなくなり、ブループリントでいう健康・医療に関する心理学に該当する設問も幅広く出題されていました。
それから心理学の成り立ちに関する設問は完全にこれまでと違う設問で構成されたように思います。

とはいっても範囲はもともと広いので、あまり構成が少ない項目を気にしていても仕方ないので、ブループリントでいう9%の出題割合の範囲を中心に頭に叩き込むことを心がけましょう。

私は自分の実践上ほとんど扱わない苦手分野である、心理学の実験に関する分野、人体の構造と機能及び疾病に関する分野は初めから勉強を諦めてました。
出題割合も低いですし…

第4回公認心理師試験に向けて

現任者向けにお勧めする勉強法は前回とほとんど変わりありません。

  • 過去問学習
  • 動画学習 
  • 模擬試験

過去問学習の順番としては第1回試験→第3回試験→第1回北海道試験→第2回試験が良いと思います。第1回試験で最低限の知識があるかを確かめ、第3回試験で事例問題の理解を深める。

あとは動画学習で知識を補充し、第1回北海道試験、第2回試験で合格点をとれればほとんど合格できたも同然です。

ただし、わけがわからない問題を解いていくことは苦痛です。正直今回は試験問題を全て回答するまでに休憩を何度もはさみました。

私は集中力があまりありません。前回公認心理師試験を受験した際は、午前、午後どちらも退室が許可される時間を待って一番に部屋を退室した記憶があります(^^;

そういったことからも私は現任者こそなるべく模試を受験しておくことをおすすめします。

コロナの影響で、自宅で受験する通信型が多いようですが、模試をする際はなるべく本番と同じ時間配分で受けてみましょう。