【経験談】公認心理師の受験対策/私はこうして節約学習、一発合格!/現任者で自学時間に制限がある方向け
心理の専門家として心理師が初めて国家資格として創設されました。
今後心理“師”(士ではない)は名称独占として、公認心理師しか名乗れません。
もう「点数が取れない医者」なんて言われることもありません。
これからきっと医療機関や福祉施設等の設置基準に公認心理師が設けられ、診療報酬上も点数が計上されていくでしょう。
これまで実費で高額だった心理カウンセリングも医療機関で健康保険が使えるようになるかもしれません。
平成27年に公認心理師法が公布され、平成30年から試験が開始されました。
最初の5年間のみ現任者枠が設けられているため、これまで民間の心理資格でカウンセラーとして勤務してきた方はこの間に国家資格を取得することができます。
私も初年度に受ければ良かったのですが、なんとなく傍観してしまい、昨年度の第2回目で受験しなんとか合格することができました。
第1回目は合格率79.6%と約8割の方が合格したのに対し、第2回目は46.4%…
正直受験の手ごたえはありませんでしたが、合格率を聞いて納得。
予想よりも難しかったです。
正直自分でも落ちたと思っていたので、合格通知は嬉しい誤算でした。
第1回目の北海道追試で合格率64.5%だったようですが、第3回はどのくらいの合格率を想定されているでしょうか。
いずれにしても今年度を含めて、あと3回で合格をしなければ現任者ルートでの資格取得はできなくなります。
しかし現任者の場合、勉強する時間が限られます。
合格率の割合は、どの回も現任者が低い状況なのです。
私も勤務を言い訳にほとんど学習する時間はありませんでした。
そんななかでも、勉強できる方法を自分なりに考え、最低限の計画をたて実験的に受験したところ合格でした。
個人のブログなど参考にする人がいるかわかりませんが、誰かの役に立つかもしれませんので簡単にご紹介します。
受験まで/現任者講習の感想
現任者の場合、現任者講習を受講した上で受験資格が得られます。
そのため、まずは現任者講習の受講から済ませておく必要があります。
この現任者講習についてですが、正直丸4日の講習は非常に苦痛です。
私の場合4日間連続した講習を受講しましたが、後から知った2日ずつの講習を受けれるならばそちらを受講すればよかったと思いました。
内容については全員が専用のテキストを購入しますのでその内容に準じて学ぶわけですが、その内容が受験対策になるかというと正直微妙です。
もちろん試験範囲の基礎的なことがテキストに述べられていますので、受験範囲には含まれています。
しかし、試験対策講座ではなく、印象としては正規ルートで受験する場合の実習の代わりという想定でしょうか。
実務的な事例検討が多いです。
そしてあまり記憶に残っていません。
記憶にあるのはとにかく4日間時間が過ぎるのを耐え抜いたことだけ。
ただ講師の中には、講習から若干はずれた内容の講話や動画鑑賞をすることもあり、その時間が救いでした。
現任者講習は忍耐あるのみ。受験対策にはなりません。
テキストも講習のため購入必須ですが、受験対策には不向きですので講習以外で開く必要はありません。
受験のために割り切って乗り切りましょう。
学習方法
さて本題に入ります。
私が自分の生活を考えて、受験対策のためにできる範囲は以下でした。
- 過去問学習
- 移動中の動画再生
- 模擬試験受験
見ての通り、参考書を使った学習等は一切していません。
購入したのは過去問に解説がついているもののみ。
以下参考までに。
①まずは第1回目の試験問題から自分の実力を知りましょう
まずは、ここから始めましょう。
過去問はこちらからダウンロードできます。
試験問題は本番同様、ダウンロードし印刷したものを使ったほうが良いでしょう。
とりあえず自力を知るためだけなら直接回答を書き込んでも良いと思いますが、マークシートへの記入に慣れるためには以下のようなものを使うと良いでしょう。
回答が終わったら採点を行います。解答も上記同じサイトから確認できます。
採点により自分が第1回目の基準で合格点に達しているかどうかを判断します。
私が知る限りでも第1回目は勉強をせずに試験に挑んだ現任者でも、比較的合格できていました。
8割が合格しているわけですから合格する方があたりまえというレベルでもありますよね。
もちろん合格できなかった人もいましたが…
とりあえず最初にこのレベルに達していなければ、やはり時間をかけて勉強したほうが良いと思います。
実際受験するときにはもっと難しくなるので、ここで一度立ち止まって判断してください。
合格レベルに達していない場合はこの先ブログを読み進めるのはやめて、可能ならば試験対策塾等に通われることをおすすめします。
ここで合格レベルにある方は基本的な知識は実務経験上得ているので、あとは座学でしか学ばないような学習の部分を補います。
過去問を解くと、ずいぶん事例問題が多く、またその得点割合が高いことがわかります。
なので基本的な考え方が身についてないと解けません。
ただ、事例と思って簡単に考えるほど易しい問題ばかりではありません。
間違ったときの得点ロスも大きいので注意が必要です。
まずは間違えた問題について過去問集の解説を読んで復習をしておきましょう。
間違えた問題をいちいち参考書で調べたりしているとキリがありませんので、解説本を一冊購入したらその解説だけで復習してください。
そして第2回目の試験問題は学習後の試験前の実力試しと最後の復習に使用すると良いでしょう。
②YouTubeでながら学習
時間が足りないんです。
そんな時短学習には動画学習が一番です。
私の場合、様々な場所に仕事で伺いますので通勤時間がわりとあります。
もちろん公共交通機関を使うこともありますが、車移動も多く1日に2時間以上は移動時間があります。
その時間を使って動画を流し続けました。
おすすめYouTube
私のおすすめはダントツでこちら
私はこちらのチャンネルのコンテンツをくまなく何度も繰り返し再生しておりました。
こちらはプロロゴスという心理系の大学院の受験対策塾の講師が試験範囲で特に重要な箇所を、要点をしぼって解説しています。
2019年から動画を作成されていますので、まだ広範囲の試験範囲を網羅できませんが、逆に情報が多すぎないのも時短学習には魅力。
重要な順に解説されているので、動画を再生する際には最初から順に見ていくと良いでしょう。
移動が公共交通機関であれば動画を見ながら重要な箇所を覚えましょう。
私の場合は補足でこちらのチャンネルも参考にしていました。
こちらは教員採用試験対策のチャンネルのため、教員を目指す人向けのコンテンツになりますがおまとめプリントシリーズの教育心理の動画は心理学の基礎的な部分が簡単にまとめてあるのでわかりやすいです。
他にもソーンダイクについての動画などいくつか心理学との重なる内容の動画もありますので気になる動画だけ補足的に見ていました。
教育心理おまとめプリント動画を何度か見て、内容を覚えておくと良いでしょう。
他にも公認心理師の受験対策動画は検索すれば割と出てきますので、時間に余裕があれば追加で見てみてください。
③模試のすすめ
模擬試験は実際の試験問題と傾向がどれほどマッチしているかについてはなんとも言えませんが、
受講者の中で自分の能力がどのレベルかわかること、試験の感覚に慣れることにおいてメリットがあります。
そして、回答があっていたところはおいておいて、わからなかった問題の解説を読破しておくだけでも受験対策になるため時短学習にはおすすめの方法でもあります。
私はプロロゴスと辰巳法律研究所の2つの模試を受けました。
結果どちらも割合的には中間あたりで、平均より数点高い程度。
このような感覚から、合格率が50%超える場合には受かるかな~という感じでおりました。
模試の受験費用はどこでも1回1万円はしない程度で、複数回開催しているところはまとめて申し込むと単価が安くなる傾向。
今年度は時期的にほとんど終了していますが、コロナの影響で試験も延期になったのでいくつか自宅受験で申し込みができるところがありそうです。
まとめ
時短学習にはYOUTUBEが便利です。
私が受験した昨年に比べて動画も増えていますので、受験者にとっては頼りになると思います。
ただし、動画学習程度で合格できるのは現任者である程度基礎的な知識や考え方が身についている人。
過去問の採点で合格点に満たなかった人は限られた期間で合格するためには相応の自覚と努力が必要です。
お金も時間もかかりますが試験対策講座や問題集等での学習もされたほうが自身のためです。
一度失敗すると余計な労力がかかりますので、自身の能力を分析して学習の量を調整してくださいね。
目指せ合格!